インフルエンザってどんな症状なの?
インフルエンザの症状はふつう感染の24〜48時間後に現れますが、突然始まることもあります。寒気やゾクゾクする感じがインフルエンザの最初の徴候であることが多く、初めの数日間は熱が出て、39〜39.5℃、時には40℃にまで上がることもあります。腰や脚をはじめ凝りや痛みの症状がでます。また、頭痛も激しく、眼の周囲や奥が痛んだり、明るい光で頭痛がひどくなるのもインフルエンザの症状の特徴です。
呼吸器の症状として、最初いがらっぽいのどの痛み、胸が焼けるような感覚、空せき、鼻水などがあり、その後、たんの絡んだ深いせきが出るようになります。特に顔の肌が熱く、紅潮します。
口やのども赤くなり、眼は潤んで充血します。また、特に小児では吐き気や嘔吐がみられます。少数ですが、数日から数週間にわたってにおいを感じなくなるケースがあり、まれに元に戻らないことがあります。
インフルエンザのほとんどの症状は2〜3日後には治まりますが、熱は5日ほど続くことがあり、せきは10日以上、気道の炎症がすっかりなくなるまでには6〜8週間かかることもあります。けん怠感や脱力感も数日から数週間続きます。
インフルエンザの合併症で最もよくみられるのは肺炎です。インフルエンザウイルス自体が肺に広がるウイルス性肺炎と、
肺炎球菌などインフルエンザとは関係のない細菌が防御機能の弱まった体を攻撃して起こる細菌性肺炎があります。
両方とも、せきがひどくなり、熱が持続または反復し、呼吸困難、ときには血たんがみられます。
肺炎は、高齢者、心臓または肺の疾患がある人がかかりやすく、長期療養施設で高齢者がインフルエンザにかかった場合、
7%が入院を必要とし、1〜4%が死亡します。若い人でも、慢性疾患がある場合は重い合併症を起こす危険性が高くなります。
インフルエンザの症状は比較的よく知られており、また流行性に起きるので、しばしばインフルエンザにかかった本人やその家族によって確認されます。症状の重さ、高熱や全身の痛みといったような特徴から、インフルエンザと風邪とは区別がつきます。
インフルエンザはどう予防すればいいの?
インフルエンザにかかることを防ぐ最善の方法は予防接種です。インフルエンザワクチンには、不活化した(つまり死んだ)インフルエンザウイルスか、ウイルスの断片が含まれています。現在のワクチンは3種類のインフルエンザウイルス株に有効ですが、ウイルスは年によって異なりますので、その変化に対応する為、接種されるワクチンは毎年同じではありません。前年のインフルエンザシーズンに流行した株や、世界の他の地域で発生したインフルエンザ株などを基に、その年に流行しそうなインフルエンザ株を予測します。
インフルエンザはどう治療すればいいの?
インフルエンザにかかった場合、まず安静にして十分な水分を摂取し、激しい運動や活動を避けることが治療の中心です。普段の活動は平熱に戻ってから24〜48時間後に始めてもかまいませんが、完全にインフルエンザが回復するにはさらに数日かかります。
熱や痛みにはアセトアミノフェンを使うか、アスピリンやイブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を使います。ライ症候群の危険があるため、小児にはアスピリンを与えるべきではありません。 感染を予防するアマンタジン、リマンタジン、オセルタミビル、ザナミビルなどの抗ウイルス薬は、インフルエンザ患者の治療にも有効です。ただし、インフルエンザ発病後1〜2日以内に服用しないと効果がなく、また効果も、熱や呼吸器症状を1日程度短くするだけですが、有効な場合もあります。 |