角膜炎の症状
角膜炎あるいは角膜潰瘍の症状は、病変の原因、位置、大きさなどによって異なりますが、一般的には次のような症状が出現します。
◆眼の痛み・異物感
角膜には三叉神経が多岐に分布し、知覚が非常に鋭敏であるため、角膜炎や角膜潰瘍や炎症による角膜傷害は非常に強い疼痛、異物感をもたらします。
◆視力低下
角膜炎や角膜潰瘍では角膜の浮腫、瘢痕、血管侵入などをきたすため、角膜の透明性の低下や乱視の増悪により視力低下をもたらします。
◆虹輪視
角膜炎により、角膜上皮浮腫のために光の散乱や回折現象をきたし、光源のまわりに虹が見えることがあります。
◆羞明
角膜炎や角膜潰瘍では光刺激に対して過敏となり、光がまぶしく痛く感じます。
◆流涙
眼痛や異物感による反射性の涙液分泌増加が原因です。
◆結膜の充血
角膜炎の原因
角膜炎は、全身性疾患のひとつの兆候として現れたり、他の眼の構造物(結膜、強膜、虹彩、毛様体、水晶体など)の炎症に伴って認められることがあります。他にも細菌、ウイルス、真菌といったような病原体の感染、外傷、異物、眼瞼周囲の被毛による刺激、涙液分泌障害や、まばたき不能による角 膜の乾燥、ビタミン欠乏、アレルギー、三叉神経麻痺による角膜の栄養障害などによって角膜炎は見られます。さらには、緑内障、水晶体の前方脱臼、およびブドウ膜炎が原因となって角膜炎を引き起こすこともあります。
角膜炎の診断
角膜炎および角膜潰瘍の診断では細隙灯顕微鏡による観察が最も重要となります。一般的に角膜炎の病変部は混濁するとともに、病変周囲の角膜組織には浮腫が生じます。また、結膜の充血や虹彩炎などの所見がみられることがあります。角膜上皮欠損や潰瘍の病変の広がりをみるためには、フルオレセインを用いた生体染色が非常に有用です。また、角膜感染症が疑われる場合には、病変部からの病原体の分離培養や塗抹検査が角膜炎の診断と治療方針を決定するのに重要です。
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